故人に助けられている

エンバーミングの施術をしていると死を目の当たりにするせいか色々と考えることがあります。

綺麗になることに集中しているのはもちろんですが、その人の人となりや人生などを想像します。あくまでも想像でしかないものの、背景にあったであろう家族を思い浮かべたり、死亡診断書にある死因から闘病生活などにも想像が及びます。人によっては、突然死だったり、事故である場合があるため、同様に直接の死因、外傷を通じて壮絶な最期を思い浮かべたりします。

その都度、思うことは「お疲れ様でした…..、頑張ります…..」です。人の死は長い短いに関わらず平等に訪れます。しかし、その訪れるタイミングは誰も知る由もなく、突然の出来事にただただ悲しみにふけるしかありません。そんな悲しみを少しでも和らげたい、少しでも故人との最後の時間を過ごしてほしいと願い出来る限りの時間を使います。時として、その願いが通じたかのように思っていた以上に綺麗になるときがあります。こういう時は、故人に助けられた気分になります。施術する私自身を助けたのではく、それはあたかも再び対面するであろう家族に安心して欲しいという想いからではないかと。

こうした感覚は、他のエンバーマー、湯灌や納棺サービスに携わる方々にもあるのではないかと思います。

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