気を付けていること

エンバーミングの行程でとても大切にしていることがあります。エンバーマーであれば、誰もが注意する点です。それは顔を整える時。特に唇の閉まり具合や口元には注意を払います。ここを怠ってしまうと、その方にふさわしい表情が損なわれるからです。そして最終的に唇をとじるまで注意を払います。

故人によっては、唇の乾燥が激しく薄くなり綺麗にとじなかったりと様々な状態があります。そんな時は時間をかけて丁寧に自然な形を試みます。しかし、終始手を加え、注意してるせいか、予想に反して自然な形におさまる時があるから不思議です。薬の浸透が良い方に導いてくれたのか、故人に助けられたのかと思いをめぐらせます。

一方、やり過ぎてしまい不自然になる場合があります。止め時を見定めるのも大変な判断の一つですが、性格的にそうもいきません。そんな時はとにかく時間をかけます。そして、全てやれることをやって納得してからお返しするようにしています。それでも心配な時がありますが、ご遺族には喜んでいただけるだろうと視点をかえて自身に言い聞かせるようにしています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です