安置期間30日 – Lay in state for 30 days –

先月末に行ったエンバーミングのご依頼にまつわる話です。当初からお葬式は一か月先と伝えられていたので、その期間を考慮し処置をすることに。心配だったのは、処置の当日をむかえるまでに亡くなられてから5日経っていたこと。しかし、思っていたほど状態は悪くありませんでしたが、まぶたやくちびる、指先などかなり乾燥が進み痛々しい様子でした。

エンバーミング後は一晩おあずかりし、翌日には主に顔の修復を施し化粧はせずに保湿クリームをたっぷり塗ってお返ししました。5日後、状態確認と化粧を施し完成に近いかたちへ。その後も5日ごとに状態確認と化粧直しを繰り返し、計5回足を運びました。経過は良好で、臭いもなく外気の乾燥による影響もほとんど受けず綺麗な状態に保つことが出来ました。喪主の方はとても感激くださり、エンバーミングのビフォアーとアフターやその後の経過をネットで写真を公開することを勧めてくれました。「さすがにそれは…」と思い、ブログで公表することにしたわけです。

突然、不慮の医療事故によって再びを目を覚ますことがなかった母親に対し、息子である喪主の方の想いは強くそして悲痛な叫びが長期的な保全を決定づけたようです。訪問の際には色々な話をしてくれました。本当は2か月くらい一緒に居たかったこと。お寺さんや親戚の都合で2ヵ月はかなわず葬儀が1っか月後になったこと。出かける時は、布団に横たわる母親に声をかけていたこと。会って頂きたい方にお線香をあげていただけたこと。お骨になった後、精神的な自身へのダメージなどです。

しかし、話す顔は穏やかで、話を聴いているうちに母親の死を時間をかけながら受けれているような印象を受けました。人によって受け止め方はそれぞれ。今回はその一つの想いに触れることが出来たことに、改めてこの仕事の必要性を知ることが出来ました。稀なケースでしたが、今回はたまたま良い条件が整い喜んでいただけました。ご遺体の状態より異なる結果が予測されるため、いつでも依頼者のご意向に沿えるかどうかはわかりません。

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