沖縄の独特な風習 – Okinawa’s customs of funeral –

ゴールデンウィークが明け、再び慌ただしい毎日がはじまります。気がつけば上半期もすでに後半。お墓やお骨の投稿が続いたこともあって、足が遠のいていたお墓のことを思い出しました。下半期を有意義に過ごすためにも、諸々の報告と感謝を伝えに今週末あたり行ってこようと思います。

さて、今日は沖縄の葬儀にまつわる風習についてです。以前、沖縄で葬儀関係に携わる方からお聞きした話です。ご紹介するのは、その時にお話下さった言葉をそのままに記録したものです。但し、方言は標準語に代えています(笑。

沖縄には色々な習わしがあって、例えば「ヌジファー」ってご存知ですか?
亡くなると肉体と魂が離れ、病院からご遺体を搬送すると魂だけ病院に残ってしまう。その魂も一緒にご自宅へお連れする儀式が「ヌジファー」なんです。もちろん地域によってやり方が違うんですけど、私はユタ(霊媒師のような人)の所へ行って一般的なやり方を勉強してきました。でも強制することではないから、ご遺族の長老に「ヌジファーは大丈夫ですか?」って一言声をかける。皆さんそれどころじゃないから、大体忘れてるんですよね。いざやらなきゃいけなくなった時、お手伝いをしたりします。葬儀社からもお願いねって言われます。ご遺族も喜ぶし、葬儀社も喜んでくれます。
他には、納棺する為に棺を自宅に持っていきますよね。家に入る前に、棺を三回落とす風習のところもあります。壊れない程度にコンコンコンって落として、その中の悪いものを出すという意味ですね。

北部の一部では「クチャグワァー」という家の一番奥の部屋へご遺体を安置し、女性達が一晩中そばに付いています。南部の方では、ご遺体を安置する場所を白黒幕で囲ってしまう。悪いものが入らないようにしてるんだと思います。

ご高齢で亡くなった方に紅白の鉢巻を巻いてあげる地域もあります。それをしてあげることによって、あの世に行く段階を飛び越せると言われてます。
また、「チョーサージ」といって白くて長い布にお経を書いて、故人に被せる。顔あてとは別です。昔、お坊さんを呼べるお金がなかった頃、寺に行ってお坊さんにお経を書いてもらってそれを被せて荼毘にふす。お坊さんの代わりなんです。
お骨にしてお墓へ向かう時の葬列で、旗を持っていくところもあります。聞いた話ですが、昔は故人の名前を書いて竹に結んだのが1枚。そして会社名とかが書いてあったりするのもあったらしいです。今でいう供花の代わりなんですよ。その旗を見て誰が出したかわかる。そういう旗を持って葬列をしていたとか。それが今の供花に変化してきたという話です。 離島に行くと、「泣き女」という役割の人がいます。故人のために泣いてくれる女の人を雇うんです。ご遺族ももちろん泣きますが、それだけ悲しんでるという意味でしょうね。
久高島に行けば、まだ洗骨をしています。葬儀自体は変わらないけど、火葬はせず箱みたいなものを作ってそこへ柩を納める。そしてセメントで全部覆い、一年経ったら開けてお骨を取り出し、海で女の人が洗骨し骨壷へ納める。地域によって色々あるから、地元の方に話を聞きながら教えていただいてます。

独特な風習に加え、喪主や遺族は49日まで7日ごとに法要を行います。昔ながらのしきたりを重んじながら祖霊崇拝の信仰が根強いことも特徴の一つ。合理化や簡素化など、生活するうえでは必要なことですが、残すべき風習は大切にしたいものです。

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