孤独死 – Dying alone –

孤独死とは、一人暮らしの人が誰にも看取られず居住空間の中で死亡することです。身寄りのない独り暮らしの高齢者をイメージされる方が多いかもしれません。しかし、インターネットの普及により、社会とのつながりを持たない独り暮らしの若年層にも、孤独死は多くなってきました。

最近では、北島三郎さんの二男が孤独死だったというニュースを耳にした方もいらっしゃるでしょう。直接の死因は病死と発表されています。独身だったため、死後一週間もたってから発見されたようです。この方のように独身の方が自宅で突然死をすると、発見が遅れ孤独死となります。都心部では近所づきあいもほとんどなく、部屋に籠って一日誰とも会わず、話もしないことも多いと聞きます。近所や友人、親兄弟や親せきなど、人付き合いが煩わしいと感じる時代ですが一人暮らしの方が命を守るためにはやはり、人付き合いも大事なのかもしれません。たとえ社会とのかかわりを持っていても、一人暮らしであれば孤独死と無縁ではありません。

話はそれますが、文春オンラインで「生涯未婚率の高い”おひとりさま”47都道府県ランキング」を見つけました。男性と女性によって上位に差があるものの、ある共通した理由があるようです。こうした”おひとりさま”の傾向も先々のことを考えると心配になります。

 

では、孤独死すると人の身体や部屋の状況がどうなるか…、想像したことはありますか?

仕事柄、葬儀に関連した業種の方とのご縁がある中で、そうした仕事に従事する特殊清掃会社を営む経営者がいます。特殊清掃とは、事件や事故、自殺などの変死現場や、孤独死などにより発見が遅れ、遺体の腐敗によりダメージを受けた室内の原状回復や復旧をする清掃業の一種です。経営者であってもスタッフの方々と同じように毎日現場へ出かけ、数日から数か月もの間放置された血液や体液、肉片などで汚れた部屋を丁寧に効率よく清掃していきます。凄惨な現場を前に、見た目以上にひどいのが臭いだと言います。締め切った空間の中に漂うたとえようのない強烈な腐敗臭は、涙がでるほどだそうです。

人も生き物ですから、亡くなると腐敗が進みます。どんなに締め切っていてもウジやハエが大量発生します。ですから、特殊清掃は強烈な腐敗臭の中で何時間もかけ、足の踏み場がないゴミだらけの現場を片付けながら害虫駆除と消毒や脱臭を行い、時には数日かけて現状を回復していく業務なのです。そして、その清掃代は決して安くありません。

悲しいことに、休みが取れないほど忙しいと仰っていました。それほど自殺や事件、事故に加え、孤独死が増えているのが現実です。孤独死を迎えた方の家族や親せき、友人の方はきっと、自責の念に駆られるかもしれません。近隣の方はすぐに出ていくことができず、そこに住み続ける方が大半だそうです。程よい距離を保ちながら、お互いに良い関係が築ければ、孤独死の増加も止められるかもしれません。

最後に、知人でノンフィクションライター菅野久美子さんの著書「孤独死大国」をご紹介します。壮絶なルポをもとに書き綴られた内容だそうです。ご興味のある方は是非ご購入ください。

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