留学の下調べ – Preparing for study abroad –

先日ご紹介した”ブルーブック”が置いてあった近くに古い写真入れを発見。何気なく見てみると30年前の懐かしい写真。30年前といえば18歳。自身の若さに驚きつつ、バカさもよみがえり…、ちょっと恥ずかしい気分に。そこで、せっかくなので写真にまつわる当時の思い出話をします。

高校卒業後、観光を兼ねてアメリカのカリフォルニア州ロスアンジェルス(Los Angeles)にある葬儀社や学校を見学したことがありました。その時訪れたのが、北部アメリカ最大の墓地ローズ・ヒルズ・メモリアルパーク(Rose hills memorial park)です。ロスアンジェルスから南に位置します。その墓地の入口にあるゲートをくぐると道を挟む両脇にはバラが一面に咲き乱れ、まるでバラの庭園を思わせるような景色でした。

Rose Hills Memorial Park / 1988.9.8

ここで見学させてもらったのは、エンバーミング施設、墓地、葬儀場や火葬場です。色々と立派な建物や内装が施された施設を案内され、最後に火葬場を見学させてもらいました。しかし、見るからにほったて小屋。こんな所で…という印象でした。今思えばペット用の火葬施設みたいな印象でした。アメリカで火葬を利用する人は主に低所得者であるため、施設にお金をかけられないといった説明を受けた時は、ハッキリした線引きが衝撃的でもありました。現在は違うのかもしれませんが、収骨の方法も煩雑な印象を受けたほどです。アメリカの火葬場は火力が強いため骨が灰に近い状態になります。ですから、収骨といっても灰を刷毛でかき集め骨壺におさめます。また、全ての灰をおさめる訳ではなく、ある程度骨壺におさまったら残りは破棄します。そこで「どこに捨てるんですか?」と質問すると、「バラの肥料に使うんだよ」と。人の灰は、バラの肥料に最適だと言うのです。合理的といえば合理的。アメリカならでは…といったところでしょうか。

当時、この施設を訪問した際には、ローウェン・グループ(Loewen Group)という会社が所有しており、どなたかを通じて視察出来たのでしょう。今ではアメリカ最大手の葬儀社、サービス・コーポレーション・インターナショナル(Service Corporation International)が運営しているそうです。

その他に、日系の方が経営している葬儀社や、当時エンバーミングを学ぶために入学を希望していたサイプレス・カレッジ(Cypress College)にも行くことが出来ました。この学校は海辺を満喫できるロングビーチ(Long Beach)の近くに位置していました。学校帰りにいつでも海に行けると思ったからです。

Cypress College / 1988.9.8

その学校ではエンバーミング施設を見学しました。部屋へ入ると3つあるテーブルが全てうまっていて、エンバーマーの講師と生徒達がまじり処置を進めていました。あまりの生々しさに、エンバーマーになる目標を立てていたにも関わらず長居することが出来ませんでした。そして、アッと驚く出来事は部屋を出た後に。その施設を出ると、案内されるまま背の高いロッカーの前へ。そして案内してくれた方が扉を開けてくれました。すると、そこには本物のミーラが!!200,300年は経っているとか…。開いた口がふさがらないとはこのことで、立ちすくんでしまい身動きが取れませんでした。その姿をみて笑いこける周囲の方々。怒りようにも衝撃の方が増して、苦笑いするのが精一杯でした。

そんなエピソードを踏まえて、思い出に残る視察となりましたが、まだこの時は留学の厳しさを知りません。夢のようなことばかり考えていて、実際の生活を想像できないでいました。その後、何とかなるだろうと挑んだ初回の渡米では大失敗。大学への進学どころか、英語学校に通うもトーフル(TOEFL)にパスすら出来ず幾度となく泣かされることに。

結果的には、カリフォルニア州ロスアンジェルスではなく、縁あってテキサス州サンアントニオの学校に進学します。この時の体験はとても勉強になりました。見るもの全てが印象的で、出会えた方々からたくさんの刺激をもらえました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です