【確認事項】→死亡診断書

概ね3つに分かれる死因

  1.  一般死(循環器を基本とした死因及び心疾患)
  2.  肝疾患による死因
  3.  事故(事故ばかりでなく病院での術後事故)や検案ケース

一般死2タイプ(循環器を基本とした死因及び心疾患)

循環器系:肺炎、慢性肺炎、産用性肺炎など
  • もっとも顕著に表れる変化が皮膚の乾燥です。乾燥とは皮膚の表面の水分が失われることです。
    徐々に変色も伴います。例としては、ひじやひざのカサカサや黒ずみのような状態です。
    亡くなられた時は、身体全体にその変化が現れます。これは身体をおおう皮膚の表面が広いため水分が蒸発しやすいからです。
    また、表皮の乾燥が進むにつれて、眼尻や唇のはしあたりが徐々に茶褐色に変わります。
    痛々しくみえ、容姿そのものが損なわれます。
  • エンバーミングは、身体の保湿や水分補給、保存状態を保つ処置を行うことによって乾燥の進行そのものを遅らせる効果があります。
  • 循環器系では、保湿、水分補給が必要となります。
心疾患系:心筋梗塞、脳梗塞、DIC(エコノミー症候群)、肺梗塞など
  • エンバーミングの処置前、処置後の変化が分かり易いことから高い需要があります。
    耳全体や耳たぶに紫色の変色がみられます。また、顔が紫色になる場合もあります。
    顔全体または一部が紫色に変色している理由は、心筋梗塞は突然心臓が止まることで顔や手の先など末端部に血液が取り残されてしまうからです。
  • その血液が表面を通じて紫色に見えるのです。従って、紫色に変色し圧迫された部位(緊張を)はエンバーミングを通じてほぐします。
    薬剤と血液の再循環を利用することで、緊張をやわらげてあげることが出来るのです。
    その他に、爪の先にも紫色の変色が現れます。
    時間経過と共に変色の色が濃くなるため早めの処置をお勧めします。
  • 心疾患系では、変色を抑える、または和らげるが必要となります。

肝疾患系による死因

肝硬変、慢性肝炎、劇症性肝炎、B、C型肝炎など
  • 分かり易くいえば黄疸の症状がみられます。この場合、注意すべき点は黄疸のご遺体には多量の水分が含まれていることです。
    体内に水分を含んでいるということは、身体の温度を逃がさないため体内にこもる傾向があるからです。
    この状態は著しく腐敗
    を進行させます。
  • 通常、死亡時には通常温度(36度くらい)ですが、しだいに室温と同温になります。
    一般的には1時間くらいで室温になります。例えば、室温が24度であれば、24度になります。
    また、黄疸に関わらず、感染症などの死因をもつご遺体にも同じことが言えます。
  • 肝疾患系では、傷んだご遺体そのものを保全するが必要となります。

事故(交通事故、自殺、他殺等の検案ケース)

  • 検案(自宅など、病院以外で亡くなった方の死因、死亡時刻、異状死でないかの確認を医師が行うこと)に関わるご遺体には、自殺や他殺、交通事故などがあります。
    特異な状態が多く、エンバーミングが施せない場合があります。
  • また、交通事故、外傷性ショック死、開放性のある傷(傷口がある)があるとき、傷口から土壌菌が侵入し、皮膚の組織にガスがたまり顔や身体の一部または大部分がむくんだように膨れ上がります。
    状態によって、エンバーミングが可能な場合には、ある程度時間がかかりますので、予めご了承ください。
  • 事故や検案ケースでは、保全や修復が必要となります。

エンバーミングできない状態

  • 焼死(軽度であれば可能。但し、墨のようになっている場合は不可能)
  • 蛆がわくほど腐敗が進行している状態
  • また、腐敗の進行により血管を上げることが出来ない状態
  • 列車事故等により頭がい骨やその他骨格が粉砕している状態
  • ヤコブ病など特定の感染症(保健所を通さなければならない場合)など

営業トークで云ってはいけないこと

  • 綺麗になる(じゃあ今汚いの?ということに繋がる/術後、お客様が言って下さるのは可)
  • 元にもどる(曖昧なもしくは根拠のない「元にもどる」は注意)
  • 具体的な保存期間(必ず2週間もちます)

エンバーミングによって喜ばれた事例

  • 一般的には「綺麗になった」「臭いがしない」「安らかな表情」「お布団に寝かせてあげられた」「腐敗が心配だったから安心」「本当に寝ているよう」「お風呂からあがったみたい」「皆に対面させてあげられた」「着せたい服を着させられた」「好きだった洋服を着させられた」などがあげられます。
  • また、具体的な評価よりも、葬儀全体を踏まえて「恩返しができたときよかった」「交通事故だったけど対面ができるようになった」「棺をしめて葬儀をするはずが、対面ができるようになった」など、総体的な評価にもつながっています。
  • 一方、葬儀の担当者の方々からは「棺のグレードがあがった」「お花が増えた」など、故人中心の考え方にかわるため、必然的に単価アップにもつながっているようです。

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